PMAG20 GEN M3 タイプ トレポンショートマガジン の仕様紹介
2025年2月、新しい トレポンショートマガジン が発売となりました!満を持して、PMAG20タイプの登場となります!
ショップオリジナル品を除き、サードパーティー製のトレポン/PTW用ショートマガジンは過去、FCCのSTANAGが存在していた程度。電動ガンにおいてもDMAG製 ショートマガジンは売れ筋でトレポンでも需要は高いのになぁ…と考えていたところでしたので、新たなショートマガジンが発売されたことは非常に喜ばしい!
正式な商品名(パッケージ)は大人の事情によりRMAG20となっておりますが、見紛う事なき例のマガジンです!マーキングもほぼバッチリ!(分かりにくい程度ですがトレポン用表記に少々改変されています。詳しくは後述)アウターシェルのディテールやシボ加工など、2023年に登場したPMAG30 Windowタイプ同様かなり高品質です。
昔に比べ、トレポンは様々なメーカーからカスタムパーツ、グレードアップパーツが登場しており、複数メーカーのパーツを組み合わせた場合やレスポンスアップした際の精度担保など、セッティングのシビアさも年々増しています。今回登場したPMAG20タイプの トレポンショートマガジン はその辺りどこまで適応した作りになっているのか?!詳しく見ていきたいと思います。
PMAG20タイプ トレポンショートマガジン の仕様
PMAG20タイプ ショートマガジンは、PMAG30 GEN M3をそのまま短くしたデザインとなります。マグウェルに入る部分は刻印がリアルさを欠かない程度に変わっていることを除き、ほぼ実物通りのディテールを再現。完全一致まではしないものの、細かいところまでよく見ているなぁと感心します。
PMAG20タイプはインナーマガジンも新規設計となっておりますが、カラーはグレーとなり実物のフォロワーの色合いに近い雰囲気を演出。デザインにも拘りを感じます。
アウターシェル
アウターシェルの新旧サイズ比較を以前にも行いましたが、マグウェル挿入部のサイズ感はPMAG30 Windowタイプと全く同じです。そのためレシーバーによっては挿入が固かったりマガジンキャッチを解除しても自重で落下しない場合が多そう。この辺りは PMAG30 Window タイプでもそうですが、使っていくうちに馴染んでくるので問題はないかと思います。
コーティングの厚みや成形の段階でマグウェル内が狭くなっているレシーバーの場合は、当たる部分を適宜削るなどの調整を行ってください。アウターシェルのサイズは横幅が22.8mm、縦幅が64.4mmとなっています。
PMAG30 Windowタイプで少々難儀したマガジン背面の突起(オーバートラベル ストップ)ですが、ベースの設計データが同じなのか?コルトタイプのレシーバーでは全く問題ありませんが、NOVESKE N4 Gen3タイプレシーバーではやはりつっかえてしまいました。
ただし、全ては試せていませんがIRON AIRSOFTなど他メーカー製の独自形状のAR15では問題なかったので、恐らくFCC製 N4レシーバーの問題なのかと…。PMAG30 Windowタイプの記事でここの調整方法について書きましたが、かなりピンポイント過ぎる内容だったのかもしれません(笑) 同じ悩みに当たった方はご参考にしていただければと。
※2枚目の写真は PMAG30 Window タイプになります。 PMAG20 タイプではオーバートラベルストップの形状はリアル形状になります。
刻印については「実物と全く同じ」では少々問題がある様でして、そりゃまあライセンス品ではないし当然か…(この記事では肝心のあの実銃メーカーの名前を1つも出せていない事にお気づきか)。非常に良い感じで製造表記が刻印されていますが、ここは PMAG30 Window タイプの様なリアル刻印ではなく、旧型FCC PMAG30 の「FOR TRAINING WEAPON SYSTEM ONLY」の刻印となっています。でも非常に良い出来で、言われなければ気づきません(笑) これで充分だと思います。
インナーマガジン
実マグのフォロワーカラーをイメージしたインナーマガジンは新規設計となります(多分)。実フォロワーのような傾斜が再現されていて、とてもイイ感じ♪
PMAG20タイプでは残念ながらリアルカウント用の切り替えスイッチはありません。また、PMAG30 Windowタイプのような凝ったエンドプレートストッパーではなくなっており、旧来型のストッパー形状になっています。ですが、強く押し込み過ぎて折れることさえあったストッパー破損を防ぐため、太いスプリングが入っています。折れないのは良い事ですが、このスプリングのせいかフロアプレートを外すのが固いこと固いこと。マガジンメンテの際は力んで怪我をしない様くれぐれもご注意を。
リップ周りは、BB弾を押さえるリップガイドを押し上げるスプリングの紛失防止プレートが廃止され、アウターシェルとピッタリ合う様に設計変更されました。この変更もあってか、PMAG30 Window タイプではアウターシェルに対してフレキシブルにインナーマガジンが動く設計でしたが、PMAG20ではガッチリ固定されています。前述の通りフロアプレート内にもインナーマガジンを上下させる機構はなく、よくあるタイプのマガジン設計になっています。
インナーマガジンの上下動についてはお手持ちのトレポンの状態によってメリット、デメリットがあります。
トレポン本体を複数所有していて、チャンバー・マガジンキャッチ・マグウェルの位置関係に個体差がある場合は、マガジン側でチャンバー位置にフィットしてくれます。ただし、従来型トレポン(バリューキット3など)にブラシレスモーターを導入しているなど、セッティングがシビアな場合は給弾がうまくいかない場合もあります。
チャンバー給弾口とマガジンリップの位置をピタッと合わせたい場合は、アウターシェルとインナーマガジンが固定されいる方が給弾スピードも良くなるケースが多いです。もちろんチャンバーの前後位置やシリンダー固定(レシーバーがバチッと閉まる)などしっかりと本体側を調整する必要はありますが。
お手持ちのトレポンの状態に合わせて適宜ご対応いただければと思いますが、調整方法などご不明点があれば是非お問い合わせください。
ショートマガジン のメリット・デメリット
実銃のマガジンと違ってトレポンマガジンは装弾数も多いため気になる方は少ないかもしれませんが、やはり短くなる以上はBB弾の装弾数が少なくなります。MAX80発となりますが、内部での弾詰まりの危険(昔ほど詰まらなくはなりましたが)も考えると実質50~60発程度と考えるのが無難でしょう。
PMAG30と比べ装弾数が少なくなるのにわざわざ使う理由あるんかい!とお思いでしょうが「理由」あります!一番大きな存在意義はプローン(伏せ撃ち)で邪魔にならないという点でしょう。PMAG20はマグウェルに差した際に一般的なバイポッドの脚長やグリップよりも短くなるようになっており、地面と接触しません。
トレポンをDMR(マークスマンライフル)のようなセットアップにされているなら、用途的にも見た目的にも非常に適したマガジンと言えます!
また、SBR化して装備も軽くしたゲームユース優先なセットアップの場合にも、トレポンもマガジンポーチ周りも煩わしさが少なく非常に取り回しが良くなります。装備で言えば、アーマーやプレキャリには標準マガジンを差し、ファーストライン(腰回り)には ショートマガジン を差せば、カマーバンドに干渉しずらく動きやすくなるというメリットがあります。
まぁ標準マガジンでもライフルマグポーチを一段下げれば済む話なんですが…見た目的にはマグポーチは横並び1列がカッコ良いですからね!
一見するとPMAG30でも収まりが良く見えますが…
腰を伸ばすとアーマーのカマーバンド(サイドプレートが入っていれば尚更)でマガジンが押され、動きが窮屈になります。
※写真はサバイバルゲームフィールドTENKOO様のアルバムから拝借しました。写っているのは筆者本人です。
ショートマガジンのデメリットは前述の装弾数の少なさのほか、標準マガジン用のポーチでは突出量が少なく(大体ドット・マトリックスが飛び出る程度)保持力の強いマガジンポーチの場合抜きづらいという点が挙げられます。ですが、敢えて言えるのはそのくらいでしょうか。
見た目の差は好みもあるのでメリット・デメリットではありませんが、エアガンにセットした際には ショートマガジン の方がライフル全体のバランスが良く見える、という感想を持つ方も結構多い気がします。
マガジンとはいえ、外観の変化という点では意外にも影響が大きく、フロント周りがシュッと伸びたスタイリングを強調するなら非常にカッコ良い選択と言えるでしょう。「ワイのエアガン、マガジン差してない時はカッコイイのにマガジン差すと何だかなぁ…」と感じるそこのアナタ!ショートマグ、いいですよ!
トレポンショートマガジン の弾上がりはどうか
いきなり結論から申しますと、同じ生産工場のPMAG30 Windowタイプで特にインナー固定等もしていない状態で問題なく適合するトレポンであれば、PMAG20でも給弾はバッチリでした!
ここはトレポン本体の個体差の影響が大きいので何とも言えない部分も勿論ありますが、FCC製やBlackcat製マガジンをお使い頂いている個体であれば調整なしで使える可能性が大きいと言えます。
BB弾を押し上げるスプリングの強度は強すぎず弱すぎず丁度良い感じ。過去、サードパーティー製マガジンであったようなスプリングの慣らし(BB弾を装弾したまま放置など)は必要なく、そのままお使いいただけます。
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トレポン/PTW用 PMAG20 GEN M3 についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?!一部、調整が必要なレシーバーこそありますが、旧型FCC製PMAGを問題なくお使い頂けている個体であれば特に調整なく使用できるかと思います。
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